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さまようテニスプレイヤー  『TENNIS修行の道』へ

seaburi.exblog.jp

テニスラケットを持ち全国をさまようプレイヤー

『TENNIS』を目指すといったものの、そう簡単に変われるものではありません。




初めて庭球をしたのは、まだ「WOOD RACKET」の時代です。

若い世代の皆さんは「木製のラケット??」って感じでしょう。

とても重くて、面の大きさも85位と小さくて、ナイロン製ガットを60ポンドくらいで強く張り、とにかく飛ばないラケットでした。




当然打ち方も違います。

「クローズドスタンス」で「大きくテイクバック」し、「ステップイン」で「体を前方に平行移動」させ「面を垂直に保ったまま」「後ろから前にスイング」して「フラットに当てて」「体重を乗せて打つ」のが基本でした。

現代のテニスとは全く違うものです。

オープンスタンスをとったり、上半身を回転させたり、打点から面を伏せたりなんかしたら先輩に怒鳴られました。




4〜5年後にグラファイト製のラケットが出始めて、初めて打った時「フラットでネットぎりぎりのショットを打ったら、そのままエンドラインを大きく越えてアウト」して驚いたのを記憶しています。

その後は「フラットドライブ」という静かに打ちぬいて弱い順回転をかける打法に変えて、コート深くを狙って収まるように打っていました。




その頃のテニスは、お互いに相手のバック(ほとんどスライス)を攻めて「ミスを待つ」という戦法が主だったので「耐えるテニス」が多く、大学対抗戦などは1ポイントにとんでもない時間がかかることが当たり前でした。

ロブ合戦になる“苦しい”思い出も多かったです。




それでもボールをスイートスポットで捉えた時の気持ち良さや戦法を組み立ててポイントを取る面白さも知りました。




その後テニスの世界ではラケットや打法に様々な変遷がありましたが、自分自身はしばらくテニスをする機会も年に数回程度と殆ど無く、ご無沙汰状態が10数年以上続きました。

完全に「ガラパゴス化」状態になっていたと思います。




しかし7年程前に病気した時、ふと「大好きなテニスを思い切りやりたい」「どうせやるなら少しでも現代風に攻めるテニスがしたい」という気持ちがふつふつと沸き上がってきました。

それからは多くのテニス雑誌の特集記事を読み、手に入る書籍やDVDはほとんど視聴し、更には○○合宿レッスン等にもわざわざ出かけたりもしました。




でも「昔習ったこと」を捨てきれず、最新技術を取り入れようと「付け焼刃」的に修正を重ねたので、まるで「歪んだ積み木」のように美しくない姿・形で「庭球」をしていたと思います。

きちんとした理論の上に構築されたものなら、悪い時の理由もその修正の仕方も分かるのでしょうが、そうは行きません。

一時的に調子が良さそうに思えても、いったん上手く行かなくなると「どう修正していいのか分からない」状態の繰り返しでした。




ですから、基本的に染み付いた「悪癖」を治す必要性は充分認識していました。



根本的に治すこと、つまり「荒療治」をしなければならないとも思っていました。



しかし、この『庭球の呪縛』からの離脱は容易ではありませんでした。

# by seaburi-hit | 2011-12-14 20:23 | TENNIS
わざわざ『TENNIS』を目指す、と言ったのには理由があります。


TENNIS とは、フランス発祥、イギリスプロ化の北米がメッカであり続ける伝統スポーツ文化である。その本場で修業することは、その道を極める人間にとっての必須条件。」

「これは、日本武道に例えれば容易に理解が出来る。柔道の発祥、発展、文化の祖は日本にあり、日本人の血に柔道は入っている。だから、世界一流を目指す海外生まれの柔道家は、必ず日本で修行する。それを受け入れるのは、柔道文化の中心であり続ける日本の地と人々です。」

と『プロストリンガー』S氏はコメントされています。



今まで、柔の道の「柔道」とスポーツ化した「JUDO」が違うとは感じていましたが、本場「TENNIS」と日本の「庭球」の違いを意識することはなかった気がします。


ですから、まず初めに「TENNIS」と庭球との違いを意識すること、そして本場で修業し事情を実体験しているS氏が発信する「TENNIS」文化に触れることが大切だと思いました。



「TENNISは外来文化でラケットスポーツの王である。そして、実技修得が非常に難しい。」

「TENNISを勉強する人間は、自分を知る努力をしている。」

コート上の自分を正確に知ることが、上達に繋がると知っている。

ともS氏は発信しています。



どれだけ自分が下手なのか、何が出来ていないのかを正確に認識しなければ、その先の実技習得は始まりません。

そのためには完璧な調律=ラケットサービスを施されたラケットを使用することが必須だと感じました。

# by seaburi-hit | 2011-12-07 22:39 | TENNIS
素晴らしい調律(「プロストリンガー」さんでは『ラケットサービス』と言います)を施されたラケットを使用して、ただ「打つのが気持ち良い」とか「楽しくて仕方がない」とだけ思っていたのではありません。


「このラケットに見合ったプレイが出来ているのかな?」

「自分の技術はまだまだではないか⁇」

「もっとテニス全体を見直す必要がないのか???」

という、自分への疑問と不甲斐なさを感じました。



でも同時に

「このラケットでもっと良いプレイが出来たら、どんなに凄いのだろう!」

「今まで体験したことのない、違う世界を体験出来るんじゃないだろうか!!」

という、期待感も湧き上がってきました。



折角の「名器」を手にして、どうして良いのかいろいろ悩みました。



そこそこ上手そうにプレイする事はできるでしょうが、ラケットは素直に「今のプレイに本当に満足しているの?」と問いかけてきます。

ごまかしは効きません!

自分に嘘もつけません!

表面的に取り繕ってみてもダメなのです。



であれば、今まで蓄積されたテニスの技術や経験を一度捨てて、

「一からやり直してみよう」
「本当の『TENNIS』を目指してみよう」

と思ったのです。



# by seaburi-hit | 2011-12-02 13:31 | TENNIS
「ラケットはストリンギングで変わる!」と感じたのは何故でしょう?


もしかすると「ラケットとストリング」の関係は「弦楽器と弦」の関係に近いのではないかと思いました。



そのヒントは私が時間を忘れてボールを打つ楽しさに浸った時、周りの人から
「全然音が違う!」と言われたことです。


例えば、ストラディバリウスのバイオリンを最高の状態にして演奏してもらうには、やはり張る人物もそれに張る弦も厳選されるでしょうし、温度や湿度なども考慮して張る強度なども調整されると思います。また演奏者の求めるものによっても違うでしょう。


それを同じように、ラケットにストリングを張る場合にもラケットの特性を知り、それに合ったストリングを選び、
それぞれの良さを活かすように張り上げるのが「ストリンギング」=「ラケットの調律」なのだと思います。


張る力は同じだとしても、
ラケットに加わる力によって変化するラケットの状態を感じ取り、張りながら微妙に調整しつつ、ストレスを最小限に抑えて張ることが要求されるでしょう。



であれば、
ストリンガーによって貼り上がりが違ってくるのも当然です。





私が見た『プロストリンガー』S氏の「即張り」は、

ラケットの素材や作り方、そのばらつきや特性なども熟知した上で、プレイヤーが望む状態を創り上げるために、管理の行き届いたストリングからベストチョイスをし、楽器の調律を楽しむように張り上げていました。

楽器の調律は、弦を張り上げてから時間をかけてでも調整し直しができます。
しかしストリンギングはやり直しの利かない「一発勝負」です。


張り上げるときの集中度や真剣さが違いましたし、そこには「技術」だけではなく『芸術性』も加味されているように感じました。




# by seaburi-hit | 2011-11-29 21:03 | ストリング
 私はウッドラケットの時代にテニスを始めたためか、ラケットは「重いほうがボールに負けない」とか「軽いラケットは打ち負けるし、振りすぎるからダメだ」、グリップも「細いグリップは安定しない」「出来るだけ太いグリップにした方が良い」というアドバイスを信じて、今までラケットフェイスが85~100、重さが320~340g以上、グリップ3以上のラケットを使用していました。


 スイングも昔式の「体重移動」を意識してフォアハンドでは右足から左足にステップインし、大きくインサイドアウトにラケットの重さを利用するスイングでした。
 今のラケットはウッドに比べてとても飛びがいいですから、順回転をかけないでフラットに打つと当然エンドラインをオーバーしてしまいます。


 最近少しは現代風に体の回転を利用してスピンを掛けれるようにはなってきましたが、染み付いた癖はなかなか抜け切れず、弱く当てるだけだとボールに威力はなく、力むとバックネット直撃もあり安定しません。
 
 
 ストリングはOGシープを60ポンドくらいで堅く張ることを良しとすることから始まったので、現代のラケットにはどのようなストリングをどの程度で張ってもらえば良いのかまったく分からず、手探り状態でした。

 
 色々なテニスショップにお願いし、「ボールの食いつきが良いのはこのガットですよ」というアドバイス?を聞いて何度も張替えし試してきました。
 不相応にナチュラルを張ったこともあります。

 しかし常に違和感がありボールを打って気持ちがいいとか楽しいとかという感じはしませんでした。
 
 

 ということで、自分の力量不足は棚に上げて「ラケットを替えれば良くなるんじゃないか」と思い、色々なラケットを試してもみたのですが....

 G200、プロスタッフ85、RIMシリーズ、プリンスグラファイト、フォルクルV9、MIZUNO MS500、ピュアドライブなどです。

 なんというか「フレームとガットが合ってない感じ」が続きました。

 


 でもようやく気づかされました!!


 ラケットそのものも大事ですが、何よりストリングとそれを張る技術によってラケットは素晴らしいものになるということです。




 「プロストリンガー」さんで張り替えてもらって、今まで感じることのなかった「気持ちよさ」を感じられたのです。


 今回張り替えをお願いしたのは「BLX SIX.ONE TOUR(US version)」2本ですが、翌日実際にコートでボールを打ってみてびっくりしました。
 以前は「(打感が)硬い、重い(350g以上)、(スイートスポットが)狭い」ラケットでしたので、どうしても力が入ってしまいショットにバラツキがありました。
 ストリングを張り替えてもらって、スイートエリアが広がり、変な振動は全くなく、手のひらに感じる打球感は素晴らしく気持ちの良いものでした。
 とくにハイブリットはパワーと伸びがいっそう強く感じられ、特にボレーでの変化は大きく、ストレスなく爽快にボールを送り込める感覚はゾーンに入った時の感覚でした。


 とにかくボールを打つことが楽しくてしょうがないと言う感じで、あっという間に練習の3時間が過ぎてしまいました!

# by seaburi-hit | 2011-11-26 20:25 | ラケット

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